【競馬】これを知らないと血統は語れない サラブレッド三大始祖とは

競馬その他

サラブレッドは厳格な血統登録がされており、血統登録された種牡馬と繁殖牝馬を配合して生産しないとサラブレッドとは認められません。ゆえにサラブレッドは血統が注目されます。レースの予想に使われたり、購買時の値段を決める大きい要素の一つになります。

サラブレッドは全て父親をさかのぼると3頭の馬に必ず辿り着きます。今回はこのサラブレッド三大始祖の話をします。奥深い血統の世界にダイブするきっかけになればと思います。

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バイアリーターク 1679年~1705年(没)

バイアリーターク

戦利品バイアリーターク

バイアリータークは元々トルコ軍の軍馬で、1688年トルコがハンガリーに侵攻したブダペストの戦いに義勇兵として参加したイギリス軍のバイアリー大尉が敗走するトルコ軍から奪い取った馬でした。その後昇進したバイアリー大佐の騎乗馬となり、敵の包囲をすさまじいスピードで難なく抜け出し大佐を救う等数々の武勲を上げます。ちなみにこの馬はターク馬という種類だったのでバイアリー大佐のターク馬”バイアリーターク”と呼ばれています。

種牡馬として

戦争が終わると種牡馬となりますが、あまりいい繁殖牝馬と配合されず産駒数も少なかった様でレースに勝つ産駒は6頭しかいませんでした。サラブレッドの三大始祖になるような種牡馬成績ではないのですが細々と続いたサイヤーラインからヘロドが誕生します。ヘロドは競争馬としても優秀でしたが種牡馬としてはさらに優秀でハイフライヤーを筆頭に優秀な競走馬を数多く生み出し一大勢力を築くことに成功しました。

バイアリーターク直系の子孫

昔はシンボリルドルフ・トウカイテイオー親子、メジロマックイーン等多くの活躍場がいました。ですが現在は日本で種牡馬として登録されている馬はキンザグリングラスのみ。産駒数も年1頭生まれるかといった状況です。世界的に見ても主要なサラブレッド生産国で種牡馬として登録されている馬はおらず、サラブレッド三大始祖はバイアリータークが抜けて2大始祖になる可能性が大きいです。

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ダーレーアラビアン 1700年頃~1730年(没)

ダーレーアラビアン

盗難馬 ダーレーアラビアン

シリアで生産されたアラブ馬で、かなりいい馬だったようです。その評判を聞きつけたイギリスの貴族ダーレー家は購入しようと所有者と交渉しますが所有者は拒否をします。そこでダーレー家は闇夜を狙って強奪しイギリスに持ち帰ります。激怒した所有者は牧場長と牧夫を拷問にかけ殺害し当時のイギリス女王アン王女に抗議の書簡を送りつけています。後日ダーレー一族の一人が殺害される事件が起こりますが元の所有者の報復とされています。

種牡馬として

ダーレー一族の繁殖牝馬としかほとんど配合されず、生涯70頭程度しか産駒を残しませんでしたがその中から歴史的名馬フライングチルダーズが生まれ、ひ孫から18世紀最強の名馬エクリプスが生まれます。現在のサラブレッドの90%以上は父系を辿るとエクリプスに辿り着く非常に影響力の高い馬で、ダーレーアラビアンのサラブレッドの始祖としての地位を盤石にします。

ダーレーアラビアン直系の子孫

先ほどもあった様にサラブレッドの90%以上はダーレーアラビアン系です。日本に至ってはほぼ100%ダーレーアラビアン直系の馬になります。

ゴドルフィンアラビアン 1724年~1753年(没)

ゴドルフィンアラビアン 右の猫はグリマルキン

馬車馬ゴドルフィンアラビアン

元々はイエメンで生まれたアラブ馬でしたが、その後チュニスに移りフランスのルイ15世に献上されます。フランス到着時長旅で痩せてしまっていたため見栄えがせずルイ15世からも気に入られず、水の運搬車を引く馬にされます。しかしたまたま近くを通りかかったイギリス人の目に留まり購入されイギリスに渡ります。

ちなみに猫のグリマルキンと親友で、気性の荒い馬だったのですがグリマルキンにだけは心を許したと言われています。ゴドルフィンアラビアンが死ぬとグリマルキンも後を追うように死んだと言われています。

種牡馬として

種牡馬となった初年度からフライングチルダーズ以来の名馬と言われたラスが生まれ、2年後に生まれたケードはマッチェムを生みます。マッチェムは18世紀を代表する名種牡馬となりその血脈を今日に伝えています。

ゴドルフィンアラビアンの子孫

日本ではカルストンライトオのみが種牡馬としてとして登録されていますが、すでに高齢で産駒も年1頭生まれるかといった状況です。世界的に見ると特に南米ではリーディングサイヤーを取る種牡馬もいますが、主要国では活躍馬を輩出する種牡馬は少なくなっており、バイアリータークと同じ様に淘汰されていく可能性が大きいです。

まとめ

3大始祖それぞれ経歴が変わっていて面白いですね。今活躍している馬の祖先がどんな馬かを言えると競馬仲間に血統マウントが取れます。まずは3大始祖を覚えて差をつけましょう。

競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで (中公新書) [ 本村凌二 ]

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