ディープインパクトが去年亡くなり、2021年の一口馬主の募集馬からほぼいなくなります。その分ほかの種牡馬にいい繁殖牝馬が回ってくるので、出資額を抑えつついい馬を当てるチャンスの年になるのではないでしょうか?
そこで種牡馬別に出資馬を選ぶ際に考慮すべき点を考察していきます。今回は最近産駒の活躍が著しいエピファネイア産駒について考えていきます。
エピファネイア馬情報
戦績
14戦6勝 2着2回 3着1回
GⅠ 菊花賞(2013) ジャパンカップ(2014)
GⅡ 神戸新聞杯(2013)
GⅢ ラジオNIKKEI 杯(2012)
溜めて切れるタイプというより上がりのかかる消耗戦に強いタイプだった様に思います。かなり前進気性の強い馬で常に引っかかっている印象でした。ジャパンカップはジャスタウェイ、ジェンティルドンナ以下を4馬身差で圧倒しかなり強い所を見せました。
血統背景
父 シンボリクリスエス
母 シーザリオ(母父 スペシャルウィーク)
兄弟 リオンディーズ(朝日杯FS GⅠ)
兄弟 サートゥルナーリア(皐月賞 GⅠ ホープフルS GⅠ)
近親 オーソリティ(青葉賞 GⅡ アルゼンチン共和国杯 GⅡ)
父シンボリクリスエスは天皇賞秋と有馬記念を連覇し、GⅠ 4勝。産駒はエピファネイアの他にストロングリターン(安田記念)、ルヴァンスレーヴ(チャンピオンズC等)、サクセスブロッケン(フェブラリーS)等、芝・ダート問わず活躍馬を出しています。
母シーザリオはオークスと米アメリカンオークスを勝った名牝です。エピファネイアの他にリオンディーズ、サートゥルナーリアのGⅠ馬3頭を生んでいる繁殖牝馬としても非常に優秀です。
妹のロザリンドからも青葉賞を勝ったオーソリティが生まれており、まさに華麗なる一族です。
産駒成績
2020年度11月24日現在
獲得賞金 13億8743万5000円 リーディング9位
出走頭数212 出走回数753 勝利回数65
勝率(全体)8.6% (芝)10% (ダート)4%
芝勝率内訳(良)10.8% (稍重)9.2% (重不良)7.2%
ダート勝率内訳(良)4.3% (稍重)2.8% (重不良)4.3%
2020年はデアリングタクトが無敗で牝馬3冠を達成し、2世代のみながら種牡馬リーディング9位と健闘しています。全体の成績を見るとダートより芝の方が圧倒的に成績がいいです。父シンボリクリスエス産駒はダートでも活躍しましたが、エピファネイア産駒はあまり走らない様です。
芝でも良馬場の方が成績が良くなっています。エピファネイアは不良馬場の菊花賞を勝ちましたが産駒は若干苦手の様です。
また東京競馬場等の広いコースで強く、短距離より中距離での成績が良い印象があります。

エピファネイア産駒活躍馬の特徴
母馬に芝適正がある
エピファネイア産駒の活躍馬は母、祖母が芝で活躍していた馬が多いです。
・デアリングタクト(牝馬3冠)⇒祖母が芝の重賞を2勝
・アリストテレス(菊花賞2着)⇒祖母が芝で5勝
・シーズンズギフト(NZT2着)⇒母が芝で3勝
・ロールオブサンダー(京都2歳S3着)⇒母未勝利も芝で出走
・オーソクレース(アイビーS)⇒母マリアライトは芝GⅠ2勝
・テンハッピーローズ(アルテミスS3着)⇒母が芝で3勝
産駒成績で見た様に芝が得意な馬が多いため、ダート血統の馬との配合では中途半端な馬になってしまうのではないかと考えらえます。血統的に芝適正の高いというのが活躍馬の条件の1つになります。
母の血統にサドラーズウェルズ、ヌレイエフが入っている。
エピファネイアの母シーザリオの中にサドラーズウェルズが入っており、そのクロスもしくは血統構成がほぼ同じであるヌレイエフとのニアリークロスがある馬に活躍馬が多くなっています。
・デアリングタクト⇒サドラーズウェルズ×ヌレイエフ 4×5
・アリストテレス⇒サドラーズウェルズ 4×4
・ムジカ(ローズS2着)⇒サドラーズウェルズ 4×3
・クラヴェル(3勝C)⇒サドラーズウェルズ×ヌレイエフ 4×5
・スカイグルーヴ(京成杯2着)⇒サドラーズウェルズ×ヌレイエフ 4×5
・オーソクレース⇒サドラーズウェルズ 4×5
母父キングカメハメハとの配合はニックスと言われていますが、サドラーズウェルズとヌレイエフのニアリークロスに当てはまります。活躍馬にはサンデーサイレンスのクロスを持っている馬が多いですが、全体の数も多く活躍馬に多い配合とは現状では言えません。
体高が高い、脚が長く見える
馬体も芝適正の高そうな体高の高い、脚が長く見える馬が良さそうです。
まずは活躍馬デアリングタクトの募集時の画像です。

スラっとした馬体で脚を長く見せます。芝適正の高そうな馬体です。体高も159cmと高めです。
次も活躍馬オーソクレースです。

こちらも脚が長く見え、体高も156cmと高めです。歩様もゆったりとしておりいかにも芝の広いコースが合いそうです。
次はあまり活躍できていない私の出資馬レッドブロンクスです。血統的には7/8デアリングタクト同じです。
エピファネイア産駒には珍しくダートで勝ち上がりましたが1勝した後は凡走続き。最近ブリンカーをつけたところ、やる気が出たみたいで2勝目を目指して頑張ってくれているところです。

脚があまり長く見えず、体高も150cmと低めです。見た目は短距離かダートを走りそうな馬体ですがエピファネイア産駒の活躍している条件に合いませんね。お母さんもダート血統ですし。
これから活躍してくれるかもしれないので馬体の見方も変わって来るかもしれませんが、現状は脚が長いスラっとした体形の馬を選ぶのが良さそうです。
まとめ
エピファネイア産駒は以下の3点に注目すると良さそうです。
✓母馬は芝適正のある
✓サドラーズウェルズのクロスorヌレイエフのニアリークロスがある
✓馬体は体高のある脚が長い馬
来年のエピファネイア産駒は上記3点に注目して選んでいきたいと思います。
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