阪神競馬場芝1400mは阪神カップ、フィリーズレビュー、阪急杯が行われるコースです。
調べてみると結構癖のあるコースで、いろいろな傾向があります。
データはTARGET frontier JVを使用しています。
コース概要

2コーナーのポケットがスタート地点でスタートから直線半ばまで緩やかに下り、ラスト200mから急坂が控える内回りのコースです。
スタートからコーナーまでの距離が長くポジション争いはあまり激しくなりませんが、スタートから下り坂のため前半からペースは速くなりやすい傾向があります。
コーナーの角度がきつく外に振られる馬も多いため、外を回してきた馬はコーナーを膨らみがちになります。
データから見るコースの特徴 2016年~
脚質傾向
全体の傾向

全体の傾向は逃げ・先行が圧倒的に有利です。後方からではかなり難しくなります。
次はペースが速くなった場合を見てみます。
前半600m 34秒以内の場合

若干中団からが優勢になりますが、それでも逃げ・先行がかなり優勢です。ペースが速くなっても先行勢が優勢になります。
次にオープンクラスで脚質傾向を見てみます。
全体の傾向 オープンクラス

オープンクラスでも逃げ・先行が優勢ですが、中団からの成績がかなり良くなります。クラスが上がると差し馬が優勢になってきます。
さらにペースが速くなった場合を見てみます。
前半600m 34秒以内の場合 オープンクラス

勝ち馬の8頭中6頭が中団からになり、差しがかなり優勢です。
下位条件ではペースが速い場合でも先行してそのまま押し切れることが多くなりますが、クラスが上がると差し馬が強くなります。
✓下位条件は逃げ・先行有利。
✓クラスが上がると差し馬が有利になって来る。
枠順傾向
全体の傾向

内1~4枠が良く外5~8枠の成績が落ちます。特に7,8枠の成績は落ち込みます。全体の傾向では外枠は不利になる様です。
次はオープンクラスに絞ってみてみます。
オープンクラスの傾向

1,3枠の成績が良く見えますが、全体の傾向の時と比べて内、外の差はあまりない様に見えます。内目の枠が有利なのは変わりませんが外枠でもあまり割り引く必要はないでしょう。
✓下位条件では内枠有利、外枠不利
✓オープンクラスでは1,3枠が有利
✓オープンクラスでは外枠の割引は必要なし
血統傾向

スクリーンヒーロー、オルフェーヴル、ステイゴールド、ハービンジャーと持続力に優れた産駒の多い種牡馬の成績が良くなっています。
ロードカナロア、ハーツクライの成績も良くなっています。
ここではディープインパクト産駒は他のコースと比べてあまり走っていません。それでも成績は優秀ですが。
エピファネイア産駒は24回出走して3着以内に入ったのは2回のみとかなり低調です。ヨハネスブルク産駒も30回の出走で馬券内は1回のみでした。
✓スクリーンヒーロー、オルフェーヴル、ステイゴールド、ハービンジャー産駒は〇
✓ロードカナロア、ハーツクライ産駒は〇
✓ディープインパクト産駒は△
✓エピファネイア、ヨハネスブルク産駒は×
厩舎傾向

出走回数10回以上のデータにしており関東の厩舎は出走回数が少なく出てきませんが、藤沢厩舎の成績が抜けています。出走回数も抜けて多く勝てる馬を遠征させる厩舎です。
関西の厩舎では池江、友道、中内田、高野厩舎の成績が良くなっています。池江、友道厩舎は中距離馬のイメージがありますので意外ですね。
森、松田国、野中賢厩舎は連帯率0%と結果を残せていません。
✓関東では藤沢厩舎が圧倒的成績
✓関西では池江、友道、中内田、高野厩舎が〇
✓森、松田国、野中賢厩舎は×
騎手成績

ルメール、川田、デムーロ、福永騎手の成績が良くなっています。穴党の人には単勝回収率の高い北村友騎手ですね。
岩田康騎手は勝率1.2%と低迷気味、若手の西村淳、岩田望騎手はこのコースでまだ勝てていません。
✓ルメール、川田、デムーロ、福永騎手が〇
✓岩田康、西村淳、岩田望騎手は×
まとめ
オープンクラスと下位条件で傾向が変わるので注意が必要ですが、内枠有利なのは共通している傾向でしょうか。
また、上位の騎手でも成績を残せていない騎手もおり、馬券の参考になりそうです。
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