シルクホースクラブは元々はナリタブライアン等を生産した早田牧場と関係の深い愛馬法人でしたが早田牧場の倒産、東日本大震災等で経営が悪化し、2011年にノーザンファームと提携。以降は大人気の一口馬主のクラブとしてよみがえります。
近年ではアーモンドアイ等の活躍馬を出し、サンデーサラブレッドクラブ、キャロットクラブと並ぶ成績を上げています。
今回はシルクレーシングの預託厩舎・騎手と成績の関係や種牡馬の傾向を調べ、出資馬選びや馬券に役立てていきたいと思います。
データはTarget frontier JVを使用しています。
シルクホースクラブの活躍馬と主な勝鞍
2014年産
■セダブリランテス 中山金杯
2015年産
■アーモンドアイ 牝馬3冠 ジャパンカップ2回 天皇賞秋2回等
■ブラストワンピース 有馬記念
■インディチャンプ 安田記念 マイルチャンピオンシップ
■グローリーヴェイズ 香港ヴァーズ
■サラキア 府中牝馬ステークス 有馬記念2着 エリザベス女王杯2着
■ダイアトニック スワンステークス
■プリモシーン フェアリーステークス 関屋記念 東京新聞杯 ヴィクトリアマイル2着
2016年産
■ディアンドル 葵ステークス
■ウィクトーリア フローラステークス
2017年産
■サリオス 朝日杯フィーチャリティステークス
■ラウダシオン NHKマイルカップ
■オーソリティ 青葉賞 アルゼンチン共和国杯
■リアアメリア アルテミスステークス ローズステークス
募集価格毎の平均回収率2013年産~2017年産

回収率は本賞金で計算しており、実際の配当とは異なります。
平均の回収率は115%と非常に高くなっており、さすがノーザンファーム系のクラブといったところです。
アーモンドアイの影響で募集価格3000万円が突出しています。あとは5500~7000万円で回収率200%近くとなっており割と高額の馬の回収率が良くなっています。しかし8000万円以上になると低調でリスクが大きいですね。
重賞を勝つ等の活躍を期待すると5000万円以上の馬に出資するのが良さそうです。
種牡馬傾向 2014年産~

不出走で引退した馬のデータは除いており、デビュー頭数の多い順番に並べて抜粋しています。
上位の種牡馬であれば勝ち上がり率も高くなっています。
ディープインパクト産駒は1頭当たりの賞金をキャロットクラブより稼いでいますが、募集価格を考えるともう少し稼いでほしいところ。
ロードカナロア産駒はアーモンドアイのおかげで1頭当たりの賞金が高くなっていますが、他にダイアトニック等の活躍馬が出ており、勝ち上がり率も52%とまずまず。
ハーツクライ産駒はサリオスが出た割には1頭当たりの賞金が低く、当たりはずれが大きそう。
その他ではルーラーシップ、オルフェーブル等の成績が良くなっています。
ヴィクトワールピサ産駒も勝ち上がり率、賞金と高い水準ですがトルコに移動してしまったのが惜しまれるところです。
厩舎傾向 2014年産~
全体成績

獲得賞金順に並べています。国枝厩舎は完全にアーモンドアイ効果ですね。重賞勝ち馬は関東の厩舎に偏っていいます。
関西では音無、奥村厩舎の成績が良くなっています。
上位の厩舎では矢作、池江、藤沢、藤原英厩舎が入っていません。
ディープインパクト産駒

関東、関西の厩舎で偏りなく活躍馬が預託されています。頭数は関西の方が若干多くなっています。
中でも池添学、木村厩舎が多くなっており、キャロットではディープインパクトの活躍馬を預託されていないのでシルクの特徴的な所です。
ロードカナロア産駒

アーモンドアイは置いといて、ロードカナロア産駒の活躍馬は関西の厩舎に偏っています。安田隆厩舎はロードカナロア産駒専門と言ってもいいほどどの馬主の馬でも成績を上げています。
ハーツクライ産駒

堀厩舎はサリオスのみの成績です。ハーツクライ産駒は関東に活躍馬が偏っています。
田中、上村厩舎等開業間もない厩舎にも預けられています。
騎手傾向 2014年産~

シルクホースクラブでもルメール騎手が頭一つ抜けています。
福永、池添、川田、戸崎騎手と続きますが、川田騎手は他での成績と比較すると若干落ちます。池添騎手はブラストワンピース、インディチャンプの代打騎乗で賞金上位に来ていますが、複勝率等なかなかのもの。
新馬戦

新馬戦でもルメール騎手ですが、福永、池添騎手の成績もかなりのもの。川田騎手は新馬戦の成績もシルクレーシングでは振るいません。
未勝利、1~3勝クラス

平場のレースでもあまり傾向は変わりませんが、池添騎手の成績が落ちます。横山武、団野、川又騎手等若い騎手の名前が出てきます。
重賞

重賞でもあまり顔ぶれは変わりません。基本は上位の騎手を乗せています。
全体を通して池添騎手の好成績が目立ちます。シルクの馬に乗る池添騎手は注目かもしれません。
まとめ
キャロットクラブと比較すると、木村、池添学厩舎により重きを置いている様に見え、活躍馬特にGⅠ馬は関東の厩舎に偏ります。
騎手では池添騎手の成績が目立ちます。シルクレースホースの馬に乗る時は要注目です。
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