社台サラブレッドクラブは社台ファームが運営する一口馬主のクラブです。
設立は1980年で古くはエアグルーヴの母ダイナカールやクラブ初のダービー馬ダイナガリバー、また現在では種牡馬としておなじみのハーツクライ、ステイゴールド、ネオユニヴァース、ダンスインザダーク等数々の活躍馬を送りだして来ました。
サンデーサラブレッドクラブと同じ40口募集のクラブで、庶民には敷居の高いクラブではありますが、募集馬のラインアップには良血馬が揃いかなり魅力的。
そんな社台サラブレッドクラブについて生産牧場や種牡馬等の傾向を調べてみました。出資を考える時やPOG等で参考にして頂けたら幸いです。
データはTarget frontier JVを使用しています。
社台サラブレッドクラブの活躍馬と主な勝鞍
2014年産
■スティッフィリオ オールカマー 福島記念 小倉大賞典 天皇賞春2着
■ソウルスターリング オークス 阪神JF チューリップ賞
■ベストアクター 阪急杯
■ソーグリッタリング 都大路ステークス 六甲ステークス
■ユラノト マリーンステークス フェブラリーステークス2着
2015年産
■ステイフーリッシュ 京都新聞杯
■トロワゼトワル 京王杯オータムハンデ2回
■ギベオン 中日新聞杯 NHKマイルカップ2着
■リバティハイツ フィリーズレビュー
2016年産
■ヴァンドギャルド 富士ステークス
■ラストドラフト 京成杯
■ランブリングアレー カシオペアステークス
2017年産
■マジックキャッスル 秋華賞2着
■バーナードループ 兵庫チャンピオンシップ
募集価格毎の平均回収率2013年産~2017年産

回収率は本賞金で計算しており、実際の配当とは異なります。
全体の平均回収率は61%とノーザンファーム系のクラブと比べるとかなり低調です。
2600万円と5000万円~6000万円で回収率100%を超えますがその他の価格帯では50%を超えるのがやっとといったところです。
7000万円以上の高額馬も50%を超える価格帯はなくリスクが大きいですね。
社台ファーム生産馬とその他牧場生産馬の比較 2014年産~

未出走のまま引退した馬のデータは除いています。
社台ファーム生産馬を中心に募集していますが、サンデーTCと同様に白老ファームと追分ファームの生産馬も募集しています。
追分ファームの生産馬の成績が振るわないですね。やはり社台ファーム生産馬が優秀です。
サンデーTC募集馬の白老ファーム、追分ファーム生産馬の成績と比べるとどちらも落ちます。生産は同じ牧場ですが育成がノーザンファームと社台ファームに分かれます。このことから社台ファームはノーザンファームと比べると育成技術が少し落ちるのではないかと思います。
最近育成調教用の直線走路を坂路に改造する等の取り組みを行っており、今後の活躍に期待したいです。
※ノーザンファーム系クラブのデータ分析はこちら
種牡馬傾向 2014年産~

不出走のまま引退した馬のデータは除いており、デビュー頭数の多い順番に並べて抜粋しています。
ここでもディープインパクト産駒の勝ち上がり率が優秀です。賞金は募集価格を考えるともう少し稼いでほしい所です。
その他ではスティッフィリオ、ステイフーリッシュを出したステイゴールド産駒の賞金額が高くなっています。
新しい種牡馬では新馬勝ちはありませんがキズナ産駒が優秀です。
その反面ロードカナロア、ハーツクライ、ルーラーシップ、モーリス産駒の結果が振るいません。
厩舎傾向 2014年産~

不出走のまま引退した馬のデータは除いており、デビュー頭数の多い順番に並べて抜粋しています。
預託頭数は藤原英、松永幹、池江厩舎あたりに多くなっており、松永幹、池江厩舎は勝ち上がり率が70%越え。
藤沢厩舎は勝ち上がり率80%以上、賞金額も多く非常に優秀です。
友道厩舎は勝ち上がり率100%の1頭当たりの賞金4000万円近くで立派な成績。
どちらかというと関西の厩舎に活躍馬が流れている傾向があります。
騎手傾向 2014年産~

賞金の多い順番に並べて抜粋しています。
上位はルメール、福永、デムーロ騎手。騎乗数が一番多いのは田辺騎手になっています。田辺騎手は重賞では成績は良くなく、条件戦の成績が良くなっています。
川田騎手は騎乗回数はそこまで多くないですがしっかり結果を残しています。
逆に和田、三浦、幸騎手は社台TCの馬では結果を残せていません。
まとめ
近年の成績はノーザンファーム系のクラブに大きく水をあけられており、昔の活躍を知る者としては少し寂しいですね。
近年社台ファームでいろいろな取り組みを行っている様ですので、結果に結びつきクラブの成績も上がってくることを期待したいです。
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