G1サラブレッドクラブは社台グループに属する追分ファームが運営する一口馬主のクラブです。
設立が2010年と比較的新しいクラブで、募集馬は追分ファーム生産馬以外にノーザンファーム、社台ファーム、白老ファームの生産馬が募集されます。
新しいクラブですがすでにGⅠ勝馬を複数輩出しており、重賞戦線でしっかり結果を残しています。
サンデーTC、社台TC同様40口募集のクラブで一般サラリーマンには手が出しにくいですが、毎年募集馬に注目馬がいることもありPOGにおいても非常に重要なクラブです。
そんなG1サラブレッドクラブの生産牧場等の傾向を調べてみました。
データはTarget frontier JVを使用しています。
G1サラブレッドクラブの活躍馬と主な勝鞍
2014年産
■ペルシアンナイト マイルチャンピオンシップ アーリントンカップ
■サングレーザー 札幌記念 マイラーズカップ スワンステークス
2015年産
■ルヴァンスレーヴ チャンピオンズカップ ジャパンダートダービー 南部杯
■ウラヌスチャーム メトロポリタンステークス 新潟牝馬ステークス
2016年産
■ヴァルディゼール シンザン記念
募集価格毎の平均回収率2013年産~2017年産

回収率は本賞金で計算しており、実際の配当とは異なります。
全体の平均回収率は66%とかなり寂しい結果になっています。
募集価格帯でそれほぼ大きな傾向はありません。募集価格3200万円はペルシアンナイトの効果で回収率が高くなっています。
もう少し活躍馬が増えてほしいですね。
生産牧場別傾向 2014年産~

不出走のまま引退した馬のデータは除いています。
追分ファーム生産馬は勝ち上がり率は低迷していますがG1馬は全て追分ファーム生産になっており、その分賞金額は押し上げられています。当たればでかいが外れも多いのが追分ファーム生産馬。
ノーザンファーム生産馬はここでも勝ち上がり率55.6%と優秀で新馬戦の成績も上々。賞金額はノーザンファーム系のクラブと比べると大分下がります。
社台ファーム生産馬は低調。オープンに上がったり3勝クラス等でしぶとく賞金を稼ぐ馬もいるのですが勝ち上がれない馬も多く成績も低くなっています。社台TCと比べても低い成績です。
無難に行くならノーザンファーム生産馬ですが、せっかくG1サラブレッドクラブで馬を選ぶのですから追分ファーム生産馬で1発を狙いたいところですね。
※サンデーTCの傾向はこちら
※社台TCの傾向はこちら
種牡馬傾向 2014年産~

不出走のまま引退した馬のデータは除いていおり、デビュー頭数の多い順番に並べて抜粋しています。
ディープインパクト産駒はここでもさすがの成績ですが、他のノーザンファーム系のクラブと比べると若干落ちます。
賞金額ではハービンジャー産駒が優秀。ペルシアンナイトを出したことが大きいです。
後はルーラーシップ、タートルボール、エイシンフラッシュ産駒がまずまず。
オルフェーブル産駒は頭数は多いですが、成績はかなり低調。ロードカナロア産駒もヴァルディゼールが重賞を勝つもののその他の馬が低調であまり結果を残せていません。
厩舎傾向

池江厩舎への預託数が最も多くなっており、ペルシアンナイト効果で賞金額は優秀ですが勝ち上がり率はいまいちな印象。
浅見厩舎もサングレーザー効果で賞金額が上昇しています。
勝ち上がり率は堀厩舎が優秀。新馬戦も勝率50%と他の厩舎と比べると非常に高くなっています。
東西の厩舎偏りなく活躍馬がいる印象です。
騎手傾向

賞金の多い順番に並べて抜粋しています。
M.デムーロ騎手の賞金額が最も多く、レース数も最多。その他福永、戸崎、ルメール騎手と続きます。
ルメール騎手はノーザンファーム系のクラブと比べると若干成績が落ちます。
基本的に上位の騎手を多く載せている様で、あまりレース数の偏りがあまりない印象です。
まとめ
新しいクラブですでにG1馬の出しており、素晴らしいクラブだと思うのですが特に追分ファーム生産馬の安定感がもう少し欲しい所です。
追分ファームの育成牧場等の施設は非常に立派な設備を使用しており、今後のクラブの成長に期待したいです。
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