中京競馬場の芝2000mは重賞では金鯱賞、中日新聞杯、愛知杯が実施されるコースです。7月開催の新馬戦ではワグネリアン等の有力馬がデビューするコースでもあります。
京都競馬場の改修工事中は鳴尾記念等も重賞実施される様になり、重要性が増します。
コースそれぞれに傾向や特徴があり、それを知ることで馬券的中の近道になるはず。ということで今回は中京競馬場芝2000mを調べてみました。
データはTarget frontier JVで2016年~のデータを使用しています。
コース概要

正面スタンド前からスタートし1周してゴールするコースです。
直線の坂の途中からのスタートであるのと1コーナーのカーブが急であること、スタートしてから向こう正面まで緩やかに上ることから前半はスローペースになりやすいコースです。
下り坂に入る残り1200m付近から徐々にペースアップしスパイラルカーブの3~4コーナーを抜け最後の直線には勾配2%の急坂が待ち構えます。
直線は412.5mと京都競馬場の外回りより長くなっています。
脚質傾向
・全体の傾向

・オープン・重賞の傾向

全体的な傾向は先行・逃げ有利。前半スローペースになるのでラストの直線で鋭い脚を使えても中団からでは中々届きません。新馬戦では特に前半のペースが遅くなります。
クラスが上がってオープンや重賞では逃げ馬で勝った馬はおらず先行・差し優勢になります。上がり3ハロンが3位以内の馬であれば中団からでも複勝率70%と安定しており鋭い差し脚を使える馬に有利なコースです。しかし後方からでは相当力のある馬でなければ馬券内に入ることは難しいままです。
✓全体的には逃げ先行有利
✓クラスが上がると中団から届く馬が多くなる
枠順傾向
・全体傾向

・重賞での傾向

全体の傾向では外枠の6~8枠で成績が落ちます。コーナー4つを回るコースでスタートから第1コーナーまでの距離も短くなっており、カーブも急なためだと思われます。
内枠では2枠の成績が良くなっており勝率10%、複勝率23%。また5枠の複勝率が28%と高くなっています。
重賞では3~5枠で複勝率27。7%と高くなっています。重賞の場合は差し優勢になる分内外見ながら進められる枠の方が競馬がしやすいのでしょう。
✓外枠不利
✓クラスが上がる程真ん中の枠の成績が上がる。
種牡馬傾向

出走頭数の多い順に並べて抜粋しています。
短距離のイメージの強いダイワメジャー産駒の複勝率がディープインパクト産駒を上回る36.5%と非常に高く複勝回収率191%と馬券的な妙味もある結果になっています。紐として抑えておきたい種牡馬です。
タニノギムレット、エピファネイア産駒も優秀。タニノギムレット産駒は人気になりにくく単勝回収率283%、複勝回収率183%とかなり馬券的においしい結果。
その他ではディープインパクト産駒はもちろん優秀で、ハーツクライ、キングカメハメハ、ジャスタウェイ、キズナ、ゴールドシップ辺りが優秀です。
逆にオルフェーブル、ゼンノロブロイ、ブラックタイド、ワークフォース産駒の成績が冴えません。
〇タニノギムレット、ダイワメジャー、エピファネイア、ディープインパクト産駒等
×オルフェーブル、ゼンノロブロイ、ブラックタイド産駒等
厩舎傾向

出走回数の多い順番に並べて抜粋しています。
藤原英厩舎が勝率25.6%、複勝率41.9%とかなり優秀。
その他では角居、友道、高野、西村厩舎の成績がいいですね。
基本的に関西の厩舎の出走数が多く、勝率等も高くなっています。
逆に宮、橋田、笹田、本田、平田、牧田厩舎はいまいちです。
〇藤原英、角居、友道、高野、西村厩舎
×橋田、笹田、平田、牧田厩舎
騎手傾向

出走回数の多い順番に並べて抜粋しています。
ルメール騎手は出走回数が少なくリストから外れてしまいましたが、複勝率66.7%とこちらでも非常に高い数字。
あとは川田、デムーロ、福永、北村騎手が上位の成績を収めています。
藤岡康騎手は騎乗回数も多く、乗っている馬の質を考えるとかなり優秀な成績です。
逆に松若、鮫島克騎手も騎乗回数が多いのですが成績はぱっとしません。
〇川田、デムーロ、福永、北村騎手
×松若、鮫島克騎手
まとめ
基本は前残りですがクラスが上がって来るにつれて差しが届くようになるので注意が必要です。
種牡馬はダイワメジャー、タニノギムレット産駒、騎手は藤岡康騎手が狙い目ですね。
コメント