POGや一口馬主で馬を選ぶ時に母馬の出産時年齢や出生月って気になりませんか?
母馬が高齢で出産した馬は走らない、3,4月生まれは良く走るなんて事は良く聞きますね。
でも実際のところどうなんでしょう?
ということで母馬出産時年齢、出走月と競争成績(賞金額)の関係を調べてみました。
データはTarget frontier JVを使用し2014年産~の出走歴のある馬で集計しています。
母馬出産時年齢と賞金額の関係
全体傾向

母馬の出産年齢ごとに層別しそれぞれの年齢で1頭当たりの賞金額を計算しています。横軸が母馬の出産時年齢、縦軸が1頭当たりの賞金額になります。
出産年齢9歳がピークになっておりその後年齢を重ねるごとに賞金額は減っていきます。20歳を超えるとピークの半分以下の額しか稼げていません。やはり高齢になればなるほど成績は落ちる傾向にある様です。
若い方も落ちる傾向にありますが大きくは落ち込みません。良く初仔は走らないなんてことを聞きますがそこまで敬遠する必要もなさそうです。
個人的な経験から言うと初仔の小さい馬はあまり走らない様な気がします。なんとなく。
次はリーディング上位の種牡馬別で見てみましょう。
ディープインパクト

ディープインパクト産駒だけで見ると、傾向的には若い馬の方がいいですが高齢での落ち込みはさほど大きくない様に見えます。
ディープインパクトは良血の繁殖牝馬にしか付けませんが、良血馬は出産年齢は関係ないのかもしれませんね。
ロードカナロア

ロードカナロア産駒はまだ世代数が少なく、GⅠを勝った馬に傾向が引っ張られます。アーモンドアイ母が12歳の時の産駒、サートゥルナーリアは14歳の時の産駒です。
そんな事も考慮しながら見てみると大体10歳くらいになだらかなピークがあります。若い一桁の年齢と高齢との比較ではさほど差はない様に見えます。
ハーツクライ

ハーツクライは7,9歳にピークがあり高齢出産の馬の成績があまり良くない傾向です。16歳くらいからはっきりと低下しています。
ハーツクライ産駒は若い馬から選ぶのが良さそうです。
オルフェーヴル

オルフェーブル産駒は若い母馬の産駒の方がいい傾向があります。一桁の年齢でも成績にあまり落ち込みはありません。
オルフェーヴル産駒も若い繁殖牝馬の子供から選ぶのが良さそうです。
出生月と賞金額の関係
全体傾向

生まれが早ければ早いほど賞金を稼いでいます。これは個人的には意外です。あまり変わらないか3,4月生まれが多くなっていると思っていて、これまで一口で出資した馬も3,4月生まれの馬ばかりです。これは見直さなければなりません。
ディープインパクト

ディープインパクト産駒は1月生まれの次に4月生まれの成績が良くなっています。3月もそんなに悪くありません。
1~4月生まれであればディープインパクト産駒は出走月はそんなに気にしなくても良さそうです。
ロードカナロア産駒

ロードカナロア産駒はアーモンドアイが3月生まれで成績が引っ張られていますが、早い生まれ月ほど賞金額が多くなる傾向ですので、なるべく早い生まれ月の産駒を選ぶのが良さそうですね。
ハーツクライ

ハーツクライ産駒は1月が突出しており、その他の月は差が多きくありません。ハーツクライ産駒は1月生まれの産駒で勝負をかけるのが良さそうです。
オルフェーヴル産駒

オルフェーヴル産駒は全体の傾向と大きく異なりますね。4月生まれの成績が一番良く1月生まれの成績はあまり良くありません。
オルフェーヴル産駒に関しては2~4月生まれの馬から選ぶと良さそうです。
まとめ
母馬出産時の年齢、出生月と成績の関係をそれぞれ見てきました。種牡馬別も2020年リーディング4位まで見ましたが馬毎に傾向が異なるのが面白いですね。なぜだかは分かりませんので調べてみて分れば記事にしたいと思います。
他の種牡馬についてもこの記事が好評もしくは書くことが無くなったら記事にしようと思います。
コメント
とてもためになる記事だと思いました。
他の記事も同様にデータに基づいた考察で素晴らしいです
嬉しいコメントありがとうございます。とても励みになります。
もっといい記事が書けるように頑張ります。